OSMによるシーナリー作成資料

OSMデータを使ってシーナリーを作成する手順を XP11用OSMシーナリー作成 により解説します。この手順で使うテクスチャ画像やPythonスクリプトなどを OSM scenery starter にまとめました。以下よりダウンロード出来ます。(2023/2/14)

ダウンロード: XP11用OSMシーナリー作成 02版
ダウンロード: OSM scenery starter 2

この手順で作成された例、Tokyo by OSM は こちら からダウンロード出来ます。

解説:
従来の日本のシーナリーは日本の風景とは少し違う感じがします。例えば、
・家の並びがもっと密のはず
・屋根の形が違う(日本の場合4寸勾配は標準でひさしが出ている)
・道路の幅が広すぎる。

現在、OSMから建物や道路のデータを使ってシーナリーを作る方法が有るので、以下の点を注目し作成手順をまとめました。
●OSMデータを切り出すエリアは、東京の様な大都市の場合は緯度0.04°、経度0.05° にした。地方都市では再考の必要があります。
●建物の高さにより高層建物、中層建物、低層住宅のグループに分け、3種のテクスチャ画像で貼りつけました。こによりテクスチャ画像は計8M程度のサイズで済みました。
●各建物の表面パターンは、テクスチャ画像からランダム(重み付)に選んで貼りつけました。
●建物グループにはLODを設定します。建物数が1万6千程度を超えるグループは
半分に分け、別々のLODを設定しました。これにより遠くにある場合は片方を間引きくことが出来ました。
●低層住宅(2階建て以下)は屋根勾配を4寸勾配にし庇(ひさし)を出す様に建物データを修正しました。
●道路道路には道路パターンを貼り付けました。
●森林エリアには樹木をランダムに設置しました。
●単純作業例えば建物のグループ分け、表面パターンの貼りつけ、屋根勾配の修正などはPythonスクリプトを使って自動的に処理しました。(Blenderアドオンには出来ませんでした。)

本手順に従い作成した Tokyo by OSM は 9 x 18 kmのエリアで 1.26 GB の容量にもなってしまいましたが、PCのファンはうるさいものの正常に動作出来ました。

最後に、この手順を参考に日本各地のシーナリが作成される事を願っています。